カテゴリー別アーカイブ: 防災ワーキンググループ

【6月の防災WG 神戸・石巻・熊本のトイレ事情に学ぶ】

さる6月25日に6月度の防災WG定例を開催いたしました。
今回は防災WGも参加しているNPO法人日本トイレ研究所(トイレ研)様にて”災害におけるトイレの事例”という趣旨の勉強会が開催されたため、その参加報告と情報共有を行いました。

トイレ研では、これまで東北など被災地でのトイレ環境改善において積極的に活動を行い、衛生環境の向上など様々な成果を上げて参りました。と同時に実際に被災地でのトイレ環境に触れることにより、公衆衛生環境の構築と運営に多大なノウハウをお持ちです。今回の熊本地震においても現地に入り様々な活動を行い、それらの様子を勉強会で報告いただけるとあって、マンション防災の面でも何か気づきのポイントを見出せないかと思い、勉強会に参加した次第です。

先の防災フェスなどで被災地のトイレ事情については情報を頂きましたが、被災地のトイレに関しては、やはりいつ拝見しても大きな課題を突き付けられる思いがします。また、不思議と見るたびに何か新しい気づきを得られます。
まずは阪神淡路の時のトイレ事情が紹介されていました。
当時、仮設トイレは行政施設を中心に比較的多く設置されていたようですが、大体5日程度で使用ができなくなったようです。理由は至ってシンプルで、バキュームカーが圧倒的に足りない、そしてだんだんきれいに使うことができなくなり、全て使用禁止になってしまっていたようです。これ、実は自分たちに当てはめてみても状況は変わっていません。
川崎市(中原区)のバキュームカー台数にも限りがあり、潤沢ではないことが想像されます。反対に住民数はどんどん増えていっていますので、単純に考えても神戸と同様の事態は他人事ではないと言えます。やはりそれらを打破するのは自分たちで衛生を確保できるよう備えることに尽きるのではないかと思う次第です。

次に石巻の事例が紹介されていました。石巻の事例も過酷なものでした。津波などで既存のトイレは早々に壊滅してしまっているため、袋を入れた段ボールに用を足しているような事例もありました。「自分はこの状況で用を足せるか」「水も十分にない中、自分はこのような中で衛生状態を確保できるのか」事例の写真を見ながら思わず自問自答してしまっていました。
石巻の事例ではその他の気づきもありました。仮設トイレは汎用品のため、使う人のニーズに必ずしもマッチしない、色々な人が快適に使えるよう、色々なニーズを取り込んでいこうという取り組みも紹介されていました。和式を洋式に変える、上着をかける場所を確保する、照明を用意する、ペーパーのストックを湿らず置けるよう上に棚をつくる(個人的にはどれも標準装備でないという点にびっくりではありましたが)・・
これは一つ、トイレを単に用を足すための空間から、パーソナルな空間という考え方を取り入れることにより、色々な方がより快適かつ清潔に使えるようにするにはどうすればよいかという観点が形になったものではないかと考えました。

最後に熊本の事例が紹介されていました。東北にもあった和式を洋式にする点がかなり重要なポイント(特にご高齢の方のご利用など)になっていたようです。併せて車内で避難生活をしている方も仮設トイレを利用するため、特に夜などどのように誘導すべきか(ホームセンターなどにある、突き刺すタイプのソーラー照明が大活躍したとのことです)、東北でも直面した、より多くの方がトイレを利用できるようにするにはどうすればよいかの課題に取り組まれた様子が強く伝わってきました。
熊本のある避難所ではマンホールトイレが活躍したようです。くみ取りがいるトイレと異なり、下水に直接つなぐことにより、長期間安定稼働することができたという実績が得られた模様です。自分たちのマンションがマンホールトイレが使える環境なのかを確認する必要がありますが、もし使えるならば大きな武器になることが予想されます。
熊本もまた多くの気づきに触れられる事例でした。

このように、これまでの被災地のトイレに関する事例から、現状のマンションの備えにはどのような課題があるか、その課題を解決するにあたり、必要なアイデアはどのようなものがあるかについてディスカッションを行いました。
そのほかにも情報収集の現状確認や家具対策に関しての進め方など、多くのテーマでディスカッションを行い、次のアクションを決めました。
今回も密度の濃い定例となりました。ここでのディスカッション内容をもとに、それぞれのテーマを前に進めて参ります。

【4月・5月の防災WG 武蔵小杉駅周辺地域 エリア防災計画が出た!】

熊本県および大分県を震源とする地震により被災された方、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。

年度も改まり、防災もそれぞれの活動に入っています。
さる4月23日に4月度、5月29日に5月度の防災WG定例を開催いたしました。
各マンションから、自主防災組織(自主防)設立中のところからは申請など設立状況、その他設立済のところからは防災訓練の企画状況など、多くの情報が共有されました。
各マンションともに、マンション内での防災のオペレーションをどのように策定していくか、またどのようにマンション内に根付かせていくかで様々な工夫をされています。
そうした試行錯誤の部分を共有し、何がうまくいって何がうまくいかなかったか、またその理由とは何かといったような点が地域のノウハウになっていきますので、どんどん共有して蓄積ができればと考えています。
次に、さる4月12日に川崎市および中原区において、「武蔵小杉駅周辺地域 エリア防災計画」が発表されました。

(報道向け発表ページ)
http://www.city.kawasaki.jp/templates/press/cmsfiles/contents/0000076/76373/plan.release.pdf

(防災計画 概要版ページ)
http://www.city.kawasaki.jp/nakahara/cmsfiles/contents/0000073/73433/plan201603(gaiyouban).pdf
エリア防災計画

この計画の背景は以下の通りです(上の発表ページより抜粋)。
・・5路線が交わる武蔵小杉駅では、まちの魅力が高まる中、鉄道利用者は増加を続け(1日45 万人、10 年で4割増)、災害時のリスクも高まっています。
そこで、帰宅困難者など駅周辺の安全確保に向け、国や市など行政機関と鉄道事業者など民間事業者が連携して共通の目標や取組むべき役割を定めた「エリア防災計画」を策定しました。
1日45万人!10年で4割も増えた!驚きの数字です。日中直下の地震が発生すると小杉駅周辺は駅・商業施設の利用者などにより、大きな混乱が予想され、様々なリスクの高い状態になることが容易に予想されます。
これらエリア防災計画が発表されたことを受けて、防災WGでは改めて、首都直下を想定した災害が発生した場合、小杉駅周辺では何が起こるのか、人・物・交通・医療など、マンション内やマンションを超えた地域として対策を打てる要素はないかの検討をはじめました。
各メンバーで想像を働かせながら議論を進めていくと、様々な課題が見えてきました。どう考えても小杉駅周辺には人があふれます。加えてそのあふれた人を確実に誘導させる方々(主として駅の方になるでしょうか)の数が圧倒的に足りていません。誘導の情報が不足してあふれてきた人たちに、マンションはどのような情報を出して誘導していくか、またその情報を出すタイミングはどこから来る何の情報をもとにすればよいか・・
少し考えるだけでも沢山の課題が出てきました。これらの課題と考えられる対策は、今後防災WGで策定していく予定の冊子などでも紹介していければと考えています。
このほかにも直近で実施する様々なアクションについても意見交換を行い、4月・5月とも密度の濃い定例会となりました。
引き続き防災WGの活動に関しまして、ご理解とご協力の程お願い申し上げます。

熊本県および大分県にて大規模な地震が発生し、その被害は6月現在も続いており不便な生活を強いられています。数は減ったと言え余震も続いており、不安な生活が続いていることが想像されます。
同じことが今この地域で起こってもなんの不思議もありません。

今回被災された地域の皆さまには、一日も早く以前の生活が戻ることを心よりお祈りすると共に、この災害で被災された方々が何で困ったか、生活の上での課題・教訓は何かなど”明日は我が身”として共有し、生かしていくことができればと心より思う次第です。

【3月の防災WG 来期のアクションと具体的なスケジュールを策定】

熊本県および大分県を震源とする地震により被災された方、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。

さる3月27日に3月度の防災WG定例を開催いたしました。
先日参加した中原区防災連携協議会の内容をWG内にて展開し、マンションにおける防災課題・地域における防災課題につながる要素を討議しました。
いくつか課題はありますが、やはり災害発生時の医療面の問題は災害発生時のオペレーションをどうするかという問題とセットになりますので、どのように進んでいくか、WGとして注視が必要であると感じています。特に先の東日本大震災の際にこの再開発地域ではほとんどけが人が出ませんでした(何度も言ってますがこれ、奇跡です!)。しかし裏を返すと、この地域は災害でけが人が出たときにどうすればいいかをまだ知らないのです。
どの程度のけが人をどこに運べばよいか・・このことは大きな防災課題となると思います。災害が起きてしまってから途方に暮れる前に何とか方策を見つけたいところです。
併せてWGの活動計画策定を受け、具体的なアクションとスケジュールに落とした上で共有しました。今期は前半に情報収集の続きと啓発アクションの企画を行い、その進度に応じて後半は情報発信の準備を行っていくという流れになるものと考えています。
この地域ならではの防災課題を明らかにして、そのための効果的な備えを共有できれば、万一小杉に災害が発生した時にも、一人でも多く安全かつ安心に過ごせるのではないか・・この思いの元に活動を続けて参ります。
今年度の防災WGの活動に、引き続きご理解とご協力の程お願い申し上げます!

熊本県および大分県にて大規模な地震が発生してしまいました。地震は現在も続いており、不便な生活を強いられています。今回の震災は当然ですが、まったく他人事ではありません。同じことが今この地域で起こってもなんの不思議もありません。
今回被災された地域の皆さまには、一日も早く以前の生活が戻ることを心よりお祈りすると共に、この災害で被災された方々が困ったことや課題、教訓など”明日は我が身”として共有し、生かしていくことができればと心より思う次第です。

【2月の防災WG 今年度の総括と来年度以降の具体的なアクションを策定】

今年は東日本大震災が起こり、丸5年を迎えました。
丸5年を迎え、日々の報道などにより改めて震災がもたらした被害の大きさを実感する日々を過ごしておりました。
5年という月日が流れ、震災の記憶もどんどん薄れていっているかと思います。
ただし、記憶が薄れたからといって災害が来ない訳でもなければ被害に遭わない訳でもありません。いわゆる首都直下地震は、来るか来ないかでいえば『来る』もので、来た時には確実に大きな被害をもたらします。この震災から丸5年という中で、改めて首都直下地震のような災害から命を守り、安全に生活できるよう日々の意識を高めていきたいものです。私たち防災ワーキンググループもそのご支援ができるよう、微力ながら活動を続けて参ります。

さる2月27日に2月度の防災WG定例を開催いたしました。今回の定例では、先月実施した議論の内容を受け、これまで得た情報、これから得ていく情報を”どんな体裁にしたいか、また、どのような内容にまとめて発信していきたいか”という具体的な形に落とし込んでディスカッションを行いました。一般的な内容だけにならず、地域の生きた情報もまとまっており、平常時に読むことで防災に対する意識向上がはかられ、(本当はない方がよいのですが)災害発生時に目を通すことで自分はこれから何をすべきかがわかる・・そういった内容にできればとグループ一同考えております。とはいえまだまだ埋まってない情報のピースは大きく、また多岐にわたっています。着実に情報収集を続けながら、理想のアウトプットに向けて進めていければと考える次第です。

そのほか、来期の主要なアクションを洗い出し、優先順位をつけつつ、現在の人的リソースで実行できる形を模索したり、今期の防災備品購入物の検討なども行いました。

非常に数が多く、また多岐にわたった議題ばかりでしたが、大きな趣旨や目的を日常的に共有した上でディスカッションを行うことができ、具体的な形にまとまることができました。この日得たアクションをさらに具体化して、優先順位の高いものからどんどん実行に移していければと考えています。

東京ガス訪問&1月の防災WGについて 

少しだけご無沙汰のエントリーとなりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年は1月に以前から予定しておりました、東京ガスの「東京ガス供給指令センター」を見学してきました。
ここでは実際の供給指令センターでの業務風景を見学しながら、ガス供給の災害・安全対策や緊急時の通報受付~緊急対応体制までを学べます。
非常に気づきの多い時間を過ごすことができました。

ガス供給指令センターでは、ガスの供給始点となる港から、様々なポイントを経て家庭まで届く経路の状況を監視しながら、その日の需要予測を立て、ガス供給を文字通り指令する役割を持っています。

2016-01-15 09.47.36

 

 

 

 

 

 

例えば、夜に人気ドラマのある日はドラマ終了後お風呂に入るケースが増えるため、ドラマ終了後にガスの使用量がグーンと上がる・・などということもデータから読み解くことができるようです。これはおもしろい!

そのような中、3.11当時のガス使用量推移も見せていただきました。
発生直後からガス供給が止まり、使用量がグンと下がっていく形がはっきりと出ていて、その日の混乱を物語っていました。そのような中でも予測を立てつつ供給指令は止むことなく行われていたそうです。
東京ガスはさすがインフラ企業と言うべきでしょうか、災害対策も非常にシステマチックに行われていました。このあたりも非常に丁寧にご教示いただけました。
システマチックなだけに、それらが自分たちの地域に影響を及ぼす場合、どれくらいのインパクトになるかもある程度予測が付く形であったことが印象的でした。

こちらの写真はお土産でもらった防災備蓄用のドロップです。

2016-01-15 11.41.20

 

 

 

 

単に長期間保存できるというだけでなく・・どこかに閉じ込められてしまったときは、缶をを振ることで音が出、自分の居場所を教える手立てになるのだそうです。
これはとても良いアイデアです。
更に1月30日、1月度の防災WG定例会を開催いたしました。今回の定例会では、東京ガスでのヒアリング結果など、これまで収集した情報を広げ、年度末に向けてどのような形のアウトプットにしていくべきかの議論が始まりました。

また、来期の活動をどうするかにつきましても、これまで出た色々なアイデアと地域ニーズを踏まえ、具体的なアクションとしてどのような形で行っていくのかについて、課題提起と議論を行いました。
今年度は様々な防災課題を知ることができました。
防災WGとしても、ただ課題を知るだけではなく、皆さんの生活状況に当てはめるとどのような危険性があるのかについて活発な議論を行うことがキーであると認識しています。

これらのリスクを集め形にし、そこに必要なアクションと備えをセットにすることにより、少しでも住民の皆様が触れやすく、実践しやすいアウトプットを用意していくことが、少なからず武蔵小杉の防災アクションに対して良い影響を与えつづけるものになっていくことと思います。
今回もまた、実践的な内容にすることができました。
今年度の終わりが見えて参りましたので、アウトプットの構築に向けて、アクセルを踏んで行ければと考えています。

8月度防災WGについて ~情報を収集中!&『東京防災』、ご覧になりましたか?~

8月22日、8月度の防災WG定例を開催いたしました。今回の定例では、すでに始まったFact情報の収集結果を振り返りつつ、今後追加で収集していく先について、スケジュールとヒアリング内容の確認、そしてそれら収集した情報の内容をどのような形でアウトプットとしてまとめていくかの意見交換を実施しました。
(Fact情報の収集とは?)
前回定例のエントリに詳細を書きましたが、地震発生時に生活面での影響範囲がマンションの単位を超えて、地域の問題に広がっていく時間を、防災WG内では仮説として『直下地震発生後24時間』と位置づけました。24時間以内(災害発生後の初動)の動きは各マンションの取り組みでマニュアル化、訓練への取り組みなどが続けられているかと思います。

防災WGでは発生後24時間以降にフォーカスをあて、できる限りの事実情報を収集しながら

・この地域での困り事はなにか? この地域ならではの意外な盲点はないか?
・外的な要素で頼れる要素はあるか?逆に頼れなさそうな要素はあるか?
・上記二点を踏まえ、この地域においてより実践的な『防災への備え』『防災に向けた意識』はどのようなものが考えられるか

これらをアウトプットとしてまとめ、発信していく活動を始めています。
はじめの一歩としての情報収集を行って感じたことは、”盲点は色々なところに存在する”という点かと思います。ここでは何度か触れていますが、ライフラインの問題は、直接電気が使えないだけでなく、特にマンションでの生活では水やトイレ、流しに水を流すことなど、間接的にも多くの影響をもたらします。
直下地震が発生した際に、私達の身に直接起こること、それらが(発生直後か数日経過後かを問わず)間接的に影響をおよぼすこと、いずれも軽視することができないと感じます。

これら盲点となりそうなポイントをできるだけ収集し、アウトプットの形としてまとめることができればと考えています。
少人数で行っている取り組みのため、時間はかかると考えていますが、その重要性も高いため、コツコツと行っていければと考えています。
今後共防災WGの活動にご理解とご協力をいただけますよう、お願い申し上げます。
ところで皆さんは『東京防災』というものをご存知でしょうか。

『東京防災』とは東京都が発行した完全東京仕様の防災ブックです。
Twitterなどでも話題が広がっていましたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか
<東京防災webの画像>

東京防災のweb

 

 

 

 

http://www.bousai.metro.tokyo.jp/book/main/index.html
『東京防災』は冊子の形で東京都在住の全世帯(!)に配られるとのことですが、webでその内容を読むことができます。

これ、一読をおすすめします。
非常に実践的な内容です。

完全東京仕様とうたっていますが、東京に繋がる都市部で生活するものとして、気付きになる要素が満載でした。

Twitterである方が「災害で東京が壊滅した時のハンドブックだ」と言っていましたが、結構正しい意見かもしれません。それだけ実践的な内容が多く掲載されています。
PDFでダウンロードもできるようですので、皆さんも一度『東京防災』を入手してみてください。
今回の定例は今後のスケジュールと準備項目、収集情報の確認などを行い、広く議論を行うことができました。

災害時のデリケートなトイレ問題に触れてきました!

7月31日、東京ビッグサイトで開催されていた『下水道展’15 東京』の併催で”災害時のトイレ・下水道フォーラム”なるイベントが開催されました。このイベントは防災WGも会員として名を連ねている、NPO法人日本トイレ研究所(トイレ研)によるものです個今回トイレ研さんからご案内をいただき、防災WGもイベントに参加してみました。
災害時のトイレ・下水道フォーラム URL:http://www.gesuidouten.jp/event/index02.html

 

 

(トイレ研とは?)

トイレ研は、”トイレをとおして社会をより良い方向に変えていく”ことをコンセプトに活動を続けているNPOです。トイレに関する啓発活動はもとより、先の東日本大震災では被災地へのトイレ整備に関するボランティアも積極的に行っており、防災を考える際にトイレは切っても切れない関係であることを熟知している方々です。先日開催したこすぎ防災フェスでも、トイレ研から様々な展示資料をお借りしました。実際に被災地の過酷なトイレ事情を展示で目にした方も多いのではないでしょうか。
トイレ研 URL:http://www.toilet.or.jp/
(どのようなイベントだった?)
このイベントはサブタイトルとして”人には言えない、聞けない、避難生活の「トイレとプライバシー」”と題したものになっています。

災害におけるトイレを一人になれる、健康と尊厳を守る空間と位置づけられるものの、そのプライバシーや防犯という観点からも中々問題が表に出てきにくい存在とも言えます。
そうしたプライバシー面から災害とトイレという問題を切り取ってみましょうという趣旨で進められました。

 

基調講演は仙台在住の漫画家である井上 きみどりさんが『災害時に、女性が困ったこと。』と題して行われました。

 

ご自身の東日本大震災における被災体験、その後の被災地ボランティア活動から見えてきた点など、実践的な側面から多くのお話をいただきました。
非常に生々しい、現実を直視させられた時間でした。話の性格上ここでは書きにくいことが多かったのですが、地震発生時、下水管が壊れているにも関わらず、きみどりさんお住まいのマンションではトイレを使われていたそうで、行き場を失った下水が1Fのきみどりさん宅に押し寄せたエピソードはゾッとしました。本当に他人ごとではない・・。
その後トイレ事情が改善され、用を足している際に”尊厳を取り戻した気がした”というお話も忘れられないエピソードです。

トイレ展示その1

当日は様々なトイレが展示されていました!

 

 

 

 

 

 

トイレ展示その2

こんな素材のトイレも?

 

 

 

 

 

 

 

その後、現役の看護師さんによる大規模避難所の衛生維持の難しさについて説明いただきました(これもすごかった!)。衛生管理はちょっと怠ると影響が猛烈な勢いで広がっていくため、適切なタイミングで適切に手を打つ必要がある。頭ではわかっているのですが現場をくぐり抜けて来た気迫を感じたプレゼンテーションでした。
後は目黒星美学園の皆さんによる防災取り組みのプレゼンテーションに心から驚かされました。被災地へのボランティア活動を行いながら、自分たちの地域の防災に関しても改善への取り組みを続けていく姿は頼もしい限りでした。
特にみんなで議論しつつ、平行して実証的な取り組みから最善の案を見つけ出していく姿勢には非常に感心しました。防災WGも同様の姿勢を志向していますが、すでに高校生の皆さんが実行に移している姿に勇気づけられました。

 

目黒星美学園の皆さんによる展示

トイレ関係の取り組みには、学ぶところの多い展示でした。本当にすごい!

 

 

 

 

 

 

 

 

このイベントは短い時間ながら、非常に多くの気付き・発見に満ちていました。
この時間で得たことを防災WGに持ち帰り、応用できるところを見つけ、日々の取り組みの中に生かしていければと強く思う次第です。

7月度防災WGについて ~いよいよ情報収集を開始!~

7月27日、7月度の防災WG定例を開催いたしました。今回の定例では、首都直下地震が発生したことを想定した場合、小杉駅周辺の再開発地域では一体何が起こるのか、事実情報を収集していくための具体的なアクションを取り決めて行きました。

 

(事実情報の収集とは?)
前回定例のエントリにも詳細を書きましたが、地震発生時に生活面での影響範囲がマンションの単位を超えて地域の問題として広がっていく時間を、WG内の仮説として『直下地震発生後24時間』と位置づけました。24時間以内(災害発生後の初動)の動きは各マンションの取り組みでマニュアル化、訓練への取り組みなどが続けられているかと思います。

 

防災WGでは発生後24時間以降にフォーカスをあて、できる限りの事実情報を収集しながら

 

・この地域での困り事はなにか? この地域ならではの意外な盲点はないか?
・外的な要素で頼れる要素はあるか?逆に頼れなさそうな要素はあるか?
・上記二点を踏まえ、この地域においてより実践的な『防災への備え』『防災に向けた意識』はどのようなものが考えられるか

 

これらを形にできればという趣旨で事実情報を収集していくことを考えています。
現状できていないことを指摘するだけではなく、現状から私達がとるべきアクションはなにか? 隠れたところにある「頼れる存在」はあるか?その存在は私達がどういう取り組みを行うことでより強固な存在となるか?

 

常にこのような視点を忘れずに情報の収集・分析を続けていきたいと考える次第です。
今回は具体的なタスクを確認し、短時間ながら濃い内容の定例会となりました。

6月防災WGと今期の活動指針について

 

6月27日、6月度の防災WG定例を開催いたしました。今回の定例会では、今期の防災WGにおける活動の指針を共有し、そのために取るべきアクションを議論しました。

 

(防災WG、今期の重点活動項目は?)
防災WGはこれまで、防災に関する最新の動向を入手し、啓発活動に努めると共に、小杉駅周辺の再開発地域を中心とする防災面での課題を発見し、行政や関係各所の方々とその解決に向けてアクションを取るということを行ってまいりました。今年3月に実施された「こすぎ防災フェス」も防災WGが主体となり、企画・運営させていただきました。
※防災フェスにご参加・ご注目頂いた皆様、本当にありがとうございました!改めて厚く御礼申し上げます!

今期は上記の活動に加え、災害(特に今後発生が予想される首都直下地震を想定しています)が発生した際に、この地域ではどのような被害(人的・物的またはその後の生活面における困り事なども含まれます)があるか、また、それらの被害が時間の経過とともにどのような形に拡大・変化するかについて、事実関係を調査・把握していく活動を展開したいと考えています。

この活動を行うことに至った背景としては、以下のような点がございます。
各マンションでは、災害発生時の初動をどうするかについて細かく定めがなされており、マンション内での訓練も日々行われていることかと存じます。
ただし、先の東日本大震災で私達が経験した通り、災害は長期間に渡って地域に影響を及ぼし、時間の経過に伴い各マンションの問題からマンションをまたがった地域の問題として拡大して参ります。マンションを超えた地域としての防災対策に関して、各マンション内での取り組みはどうしても限界が出てくるかと思います。

このような背景を受けて、防災WGでは、地震を始めとする災害が各マンション内での問題の域を超え始めるタイミングを『災害発生後24時間』と位置づけ、災害発生24時間後にこの地域では何が起こるのかについて事実関係を収集、対策に向けての下準備を進めてまいりたいと考えています。

非常に大きなテーマですので、今期だけでは片付かないと考えています。
しかしながら、あらためて災害発生時における当地域での防災課題はなにか、対策のためには何が必要かを収集・分析から可視化させておく取り組みは必ず当地域のメリットに繋がるかと考える次第です。

今後WG内で議論を重ねつつ、これらのテーマを収集するアクションを取ってまいりますので、防災WGの活動に一層のご理解とご協力の程、お願い申し上げます。

 

6月のWGでは、これらテーマを収集するにあたり、どこにコンタクトして何を確認していくべきかの洗い出しを実施しました。7月以降に全体の概論として行政をはじめとする方々とディスカッションを行い、個別のテーマ収集に向けて動き出して参ります。
アクションを重ねていく中で、急ぎ発信すべき要素、途中の経過なども随時発信できればと考えております。

以上、今回も内容盛りだくさんであっという間の定例会議でした。